2013年10月25日金曜日

LSEの授業スタイル

学期も本格的に始まってきましたので、改めてLSEの学部生がどのように勉強しているか、ざっと説明したいと思います。
まず、LSEの学部課程では4つのペーパー(単位)を毎年選択、もしくは部分的に選択して履修します。それぞれのペーパーは週に1回のレクチャーとそれに連動するクラス(日本でいうゼミ)によって構成されています。例えば僕の場合は「国際関係学への入門」、「社会学の理論」、「1890年からの国際的な歴史の流れ」、「経済学入門A」を選択しています。レクチャーは日本とほとんど変わらず一方的に教授が講義しますが、内容は濃く、少しでも注意をそらすとついていけなくなります。しかもレクチャーでも生徒たちはどんどん質問や意見を言うため、生徒も先生も白熱することもざらです。

クラスは10〜15人の少人数で構成されており、割り当てられた担当のチューターとともに、先週のレクチャーを振り返り、理解を深めるために議論やグループワークを行います。こちらは人数が少ないので、生徒全員がクラスのディスカッションに参加することが求められます。クラスは担当の先生によって授業方針が大きく異なるのですが、どこでも共通しているのが、リーディングの課題です。

僕たちは社会科学系の学問をやっているというのもあって、大量に文献、学術記事、書籍を読む宿題が多く課せられます。場合によっては一科目につき一週間で150ページ以上読まなくてはいけない週もあるので、LSEの学生の間の会話はだいたい「今週のリーディングはどう?」からはじまります(笑)

そしてさらには各学期ごとに2つずつのエッセイ(小論文)があり、直接成績にカウントされないものの、先生からの評価に大きく影響するので必死に取り組まなくてはいけません。

おおざっぱに説明しましたが、LSEの場合授業そのものも難しいのですが、やはり一番プレッシャーなのは同級生たちです。同級生たちは世界中から集められた精鋭たちばかりなので、頭の回転も速く、付け入る隙がないほど活発に持論を展開してきます。今はまだ完全に太刀打ちできるレベルではありませんが、自分もなんだかんだ言って同じ基準を満たして入学した訳ですから、これから彼らに挑んでいこうと思います。

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