2013年12月16日月曜日

一学期が終わりました!

もうすぐ2013年も終わりそうですが、よくよく考えてみたらLSEに入学までに今年の3/4を費やしていたので、一学期は今年のわずか1/4しかなかったのにすごく密度の濃い時間でした。

入学してから、いろいろな面で圧倒されつつも、なんとか講義とクラスに食らいついていく術をみつけてがんばってきましたが、改めて大学では結局全て自分の力量次第だと強く実感させられました。ただ、ある程度授業の進め方になれてくると、手の抜き方も分かってくるので、ただ大変だったというよりは、勉強しようと思ったら無限にできるが、自分に対してどれだけ厳しくなれるかということを改めて突きつけられたと思います。

また、日本でも々だと思うのですが、高校留学時代と違って圧倒的に遊びの幅と時間も増えてくるので、いろいろやんちゃなこともやっていますが、そのさじ加減と言うか自己管理も大学生活の重要な一部になっています。(特にロンドンは娯楽や飲食店が集中しているので)

でも、何よりもの収穫は、3ヶ月というわずかな時間の間に、本当に信頼できる同世代の友人と、親身に相談に乗ってくださる先輩方に会えたことだと思います。 LSEほどの大学になるとブランドや教授陣は当然凄いのですが、世界中から集まってくる学生の質も相当凄いので、そこで得られるネットワーキングの力は本当に世界に通用するものだし、世界の名門大学であるための条件はむしろそこにあると思いました。

改めて振り返ってみると、自分もついに世界のトップレベルと競えるレベルに到達したという自信がついたと同時に、実力の足りなさ、コミュニケーション能力、処理能力の未熟さも思い知らされた本当に実りのある1学期だったと思います。

冬休みはA-levelの時と違って試験勉強しなくていいので、復習だけはしっかりやってヨローッパの年末年始を楽しみたいと思います。
どうかこれからも応援よろしくお願いします。

2013年12月3日火曜日

エッセイ地獄

とにかくLSE はいわゆる"independent study"、つまり自主的学習が常に求められるのでエッセイ(小論文)は本当によくある課題です。大学レベルではまず文章量が圧倒的に多くなるのと、文献調査が必須なので時間がかかります。また、大抵同じ週に集中して複数のエッセイ課題が違う単位コースから出るので、締め切り日との闘いになります。昨日は夜中の三時まで徹夜してなんとか歴史のエッセイを終わらせました。トピックは「日本は積極的に侵略戦争を始めたのか?」という問題だったので取っ掛かり易かったのですが、改めて「世界史」的文脈で日本の歴史を分析、評価する難しさを思い知りました。今回はかなり本気で頑張ったのでフィードバックが良かったら嬉しいです。

2013年10月25日金曜日

LSEの授業スタイル

学期も本格的に始まってきましたので、改めてLSEの学部生がどのように勉強しているか、ざっと説明したいと思います。
まず、LSEの学部課程では4つのペーパー(単位)を毎年選択、もしくは部分的に選択して履修します。それぞれのペーパーは週に1回のレクチャーとそれに連動するクラス(日本でいうゼミ)によって構成されています。例えば僕の場合は「国際関係学への入門」、「社会学の理論」、「1890年からの国際的な歴史の流れ」、「経済学入門A」を選択しています。レクチャーは日本とほとんど変わらず一方的に教授が講義しますが、内容は濃く、少しでも注意をそらすとついていけなくなります。しかもレクチャーでも生徒たちはどんどん質問や意見を言うため、生徒も先生も白熱することもざらです。

クラスは10〜15人の少人数で構成されており、割り当てられた担当のチューターとともに、先週のレクチャーを振り返り、理解を深めるために議論やグループワークを行います。こちらは人数が少ないので、生徒全員がクラスのディスカッションに参加することが求められます。クラスは担当の先生によって授業方針が大きく異なるのですが、どこでも共通しているのが、リーディングの課題です。

僕たちは社会科学系の学問をやっているというのもあって、大量に文献、学術記事、書籍を読む宿題が多く課せられます。場合によっては一科目につき一週間で150ページ以上読まなくてはいけない週もあるので、LSEの学生の間の会話はだいたい「今週のリーディングはどう?」からはじまります(笑)

そしてさらには各学期ごとに2つずつのエッセイ(小論文)があり、直接成績にカウントされないものの、先生からの評価に大きく影響するので必死に取り組まなくてはいけません。

おおざっぱに説明しましたが、LSEの場合授業そのものも難しいのですが、やはり一番プレッシャーなのは同級生たちです。同級生たちは世界中から集められた精鋭たちばかりなので、頭の回転も速く、付け入る隙がないほど活発に持論を展開してきます。今はまだ完全に太刀打ちできるレベルではありませんが、自分もなんだかんだ言って同じ基準を満たして入学した訳ですから、これから彼らに挑んでいこうと思います。

2013年10月10日木曜日

Fresher's week

 イギリスの大学ではだいたい入学、入寮からおよそ一週間Freshers Weekというものがあり、大学生活に向けての様々なオリエンテーションやクラブ、サークル(こちらではソサエティと呼びます)の紹介、勧誘などがあります。
LSEは特に留学生が多い大学なので、オリエンテーションもそのニーズに沿った物が多くありました。例えば、僕が参加したイベントには「イギリスという国とイギリス人とうまくつきあう方法」、「ロンドンで生き残るには」などがありました(笑)これらのイベントでは、イギリスでの一般的なマナーやイギリス英語の特徴などだけではなく、タブロイド紙の読み方から、ライム(ロンドンの下町で使われる言葉遊び)の解読方法まで本当に多岐にわたっていました。

その他にもキャンパスツアーや学生同士の交流ランチなど様々な「表の」イベントがあったのですが、あくまでそれはFreshers Weekの一部に過ぎません。僕自身はあんまり好きではないのですが、Freshers Weekといえば毎晩の飲み(イギリスでは18歳でも飲酒が許されています)とクラブでのダンスです。特に僕の場合ルームメイトのインド人がそういうノリが大好きな人なので毎晩のようにクラブに連れ出されました。建前としてはいろんな人に出会い、交流することが目的になっていますが、低音ビートが鳴り響き、酔っぱらった新入生でごった返しているクラブでは得る物は少ないのです。ただこれは個人的見解なので、もしかしたら人によっては楽しめるかもしれません。

とにかくまとめるとFreshers Weekは楽しいけど長過ぎる(まるまる一週間)そして後々勉強が始まったときにはめをはずしすぎて大変な思いをする生徒が多いということです。

2013年8月27日火曜日

このブログについて

はじめまして、そしてお久しぶりです。
ダニエルです。
僕はイギリスの公立カレッジの大学進学課程(A-level )に高校2年時から留学し今までイギリスの大学に学部進学すべく勉学に励んできました。
このブログのPart 1となる「ダニエル日記」をはじめたのは、日本ではまだあまり知られいないイギリスの大学へ進学する方法と、日本の高校とは全く違うイギリスの高等教育から僕が感じ取ったことをみなさんと共有したいと思ったからです。

ブログのタイトル通り、今年の秋から僕はLSE(London School of Economics and Political Science)で国際関係学(International Relations)の学士課程に進学します。ここまでくるのは本当に長い道のりでしたが、その経験については以前のブログ「ダニエル日記」のほうで詳しく書いているので、興味のある方はぜひご参照ください。
今後の方針としては、僕がLSEやロンドンという国際都市で日々学んだことをお伝えすると同時に、イギリスの大学、特にLSEの学士課程を目指す方々に参考にしていただけるような有益な情報を提供していけたらと思います。

LSEの場合、日本人留学生のブログは院生が圧倒的に多いので、LSEの大学院を目指す方々はそちらを参考にしていただけると有り難いです。

僕自身がブログの記事にしていなくても、知りたいこと、分からないことがあったらコメントを残してください。出来る限りの範囲でお答えしようと思います。また、LSE以外のイギリスの大学学部留学についてもいろいろアドバイスできると思いますので、気軽に質問してください。

どのくらいの頻度でブログを更新できるかはまだはっきりしませんが、出来るだけ精力的に情報発信していければと思います。それではみなさん今後もよろしくお願いします。