ロンドンはみなさんもご存知の通り、世界中から移民が集まってくるコスモポリタンな都市です。日本でも今、移民を将来的に受け入れるかどうかの議論が本格的になって来ていますが、移民受け入れの先駆者であるイギリスでは移民とイギリス人の対立は年々強まっており、2010年にはイギリスの首相、デイヴィッド・キャメロンが「イギリスの多文化主義は失敗した。」と宣言するほど難しい問題になりつつあります。
そういった理由から、ロンドンは以前に比べ、移民に対する受け入れが厳しくなりつつありますが、なんだかんだ言って、ロンドンの文化的に元気なのはやはり、彼らのおかげだとも言えます。実際、昨年か一昨年にロンドンの人口の過半数がNon-British、つまり外国から来た人たちで占められるようになりました。ロンドンのエネルギーは間違いなく彼らによって発信されている部分が多いと思います。
そんな国際都市ロンドンではそれぞれの移民が固まっているエリアでその国、民族の食べ物が楽しめるのですが、その中でもブリック・レーンという場所は非常に面白いです。そこは歴史的に多くの移民が住み着いたエリアなのですが、現在では日曜日にマーケットなどが開かれ、世界中の食べ物の屋台が所狭しと並びます。
僕が日曜日に行ってみたところ、評判以上の凄さで、食べ物の値段もロンドン中心部に比べれば格安ですし、本当にそれぞれの国、民族の人が屋台をだしているので、まるで異国に来たかのようです。今回は評判のベーグル(with クリームチーズ&サーモン)、たこ焼き、インドの伝統料理タリなどを食べましたが、どれも本当においしくて感動しました。特にタリは5ポンドなのに2人前くらいあって、本当にお腹いっぱいになりました。
「世界を食べたい」、そんな願望を持った好奇心の強い方はぜひブリック・レーンに行ってみてはいかがでしょうか。
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